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お岩さんの美徳 ~四谷~ ■知られぬ日本の面影 「ちいさな旅~お散歩・日帰り・ちょっと1泊(155766)」

2010年11月11日
日本の面影 Glimpses of Japan 8
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MIKI JUKU

本日は四谷訪問の続きです。・・・久しぶりに「知られぬ日本の面影」シリーズになりました。

初めて訪ねた四谷ですが、

高級住宅とレトロモダン、年季の入った建物・・・

まぁいろんな顔を持っている街でございました。

STUDIO

そして、四谷といえばやはり『四谷怪談』でございますね。

四谷に来たからには、やはりお岩さんの寺社に詣でないわけには参りません。

そう意気込んで現地に来ると・・・誰もが困惑すると思います。

なんと、お岩さんを祀る寺社が2つあるんです。

しかも細い道を隔てて、

ほとんど向き合うような形で鎮座しているんですよ。

嫌な予感が致しますね。

於岩稲荷神社 於岩神社近影

向き合うその寺社は、田宮稲荷神社於岩稲荷陽運寺。

陽運寺境内は決して広くはございませんが、

手入れが実に行き届いており、清楚で美しい雰囲気に満ちております。

本堂脇には豆盆栽が品良く並んで可愛らしいでした。

水掛け菩薩をはじめ、社には美しい花々が手向けられております。

井戸じゃぁ 花菩薩

 

一方の田宮稲荷神社。

こちらも決して広くない神域ですが、

うねった木が鳥居に掛かり、緑がこんもりしている為、

実際以上に広く感じれれます。

ただ、正直な処・・・ちょっとおどろおどろしい雰囲気です。

こちらにもお岩さんゆかりの井戸があります。

田宮神社さん

さてさて・・・・・・これは面白いですね~。

片や・・・明らかに財政的にも潤って美しく、

時流に乗った多角経営をされている陽運寺。

 

片や鬱蒼とした木々に、説明版にも金を掛けられないような雰囲気で、

放置されて小汚いイメージの田宮稲荷神社。

 

喩えは悪いですが、

美しい着物に厚化粧、髪結にも隙のないお岩さん:陽運寺と、

生活に追われて髪も乱れ、家計も苦しいお岩さん:田宮神社。

なんだかそんなお岩さんの顔が想像されてしまいました。

・・・ところで・・・なぜ2社あるのでしょうか~。

長くなるので、今回ここでは割愛させていただきます。

気になる方はネットで調べてみてくださいませ。(スミマセン)

 

さて、お岩さんの名誉のために言っておきますが、

実在したお岩さんは、

歌舞伎や怪談のように顔面を崩して人を恨んで呪うような人ではありません。

家の再興に尽くした健気な貞女だったということです。

彼女の美徳を称える人が止まなかったという素晴しい女性だったということです。

 

どれほどお岩さんが素晴しい女性だったかを、

少しお話させていただきます。

 

お岩が亡くなったのは1636年(寛永13)ですが、

お岩の尽力によって田宮家が復活したという話が評判となり、

人々は田宮家の屋敷神を「於岩稲荷」と呼んで信仰したといいます。

その後1717年に田宮家は屋敷隣に稲荷祠を建立しますが、

参拝を求める人の波が年追うごとに増加し、

ついには屋敷を開放して参拝の許可をするに至ります。

以来、人々は

於岩稲荷・四谷稲荷・大巌明神・左門町稲荷などと呼んで信仰したといいます。

 

鶴屋南北が庶民の信仰を集めているお岩をモデルとし、

それまでの江戸の事件を取り混ぜて脚色した

歌舞伎:『東海道四谷怪談』が1827年(文政8)に大ヒット。

お岩の名は全国に広がると同時に、

怨念を晴らす醜い顔をした幽霊というイメージが定着することとなりました。

 

つまりですね、

死後、凡そ200年もの間、

ずっと彼女の美徳は称えられて来たんですよ、お岩さんは。

これはすごいことだと思います。

 

お岩さんは小説を書いた訳ではありません。

何か事業を起こしたわけでもありません。

いうなれば一人の主婦ですよ。

そんなお岩さんが、200年もの時を賞賛され続けてきたんです。

お岩さんが、どれほどできた女性だったか、

どれだけできた「人」だったのかが窺い知れます。

 

そしてまた、

そうした女性をきちんと見つめ、

素直に称賛してきた周囲の人々の眼差しのあたたかさに、

私は感動を覚えます。

 

 

 

STOP

おっと。ここでストップが出ましたねぇ。

語りすぎました。

ではこの辺で、本日はさようなら~。

みなさま、良い一日をお過ごし下さいね!

 

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とみたや
Author: とみたや
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Comment(8)

There are no comments yet.

とみたや

***pippianoさんへ

>四谷の日記が始まったので
>そろそろ四谷怪談のお話が登場しないかなぁ・・
>なんて ちょっとだけ心待ちにしておりました
>お岩さんのイメージが、本日をもちましてガラリと変わりました。すばらしい女性だったのですね。
>声を大にして、まわりに真実の姿を吹聴したくなりました
>愛すべきお岩さん!
-----
待っていただいた割に
まとまりの悪い内容で申し訳ございません。
田宮家の家計が崩れそうになったのを建て直し、
後の繁栄の基礎を築いたのがお岩さんです。
主婦が神さまとして礼拝されるなんて、
どれほどステキな人だったのでしょう。。。と思ってしまいます。

2010/11/13 (Sat) 21:02

とみたや

***゜*☆rui☆*゜さんへ

>お岩さんって怖いイメージありましたが、そうじゃなかったんですね・・・。
>四谷の街は、新しい発見がある街ですね・・・。
-----
少なくとも、実在したお岩さんのお話ではないようですね。
四谷の街、なかなか奥が深そうです(^-^)

2010/11/13 (Sat) 20:55

とみたや

***ffきららさんへ

>一枚~二枚~…と恐い顔したお岩さんのイメージが、すっかり変わりました。
-----
はい、あくまで歌舞伎などの世界の「お岩さん」。
西巣鴨の方に、実在したお岩さんのお墓もございます♪

2010/11/13 (Sat) 20:53

とみたや

***ひでわくさんへ

> 武士の世の中…1人の女性を称えて…凄い事なんですね…そんな国で好かった♪
-----
一介の主婦が200年も讃えられるっていうのは、
やはりすごいと思わざるを得ないです、はい。

2010/11/13 (Sat) 20:51

pippiano

Re:お岩さんの美徳 ~四谷~ ■知られぬ日本の面影(11/11)


四谷の日記が始まったので
そろそろ四谷怪談のお話が登場しないかなぁ・・
なんて ちょっとだけ心待ちにしておりました
お岩さんのイメージが、本日をもちましてガラリと変わりました。すばらしい女性だったのですね。
声を大にして、まわりに真実の姿を吹聴したくなりました
愛すべきお岩さん!

2010/11/12 (Fri) 15:58

゜*☆rui☆*゜

Re:お岩さんの美徳 ~四谷~ ■知られぬ日本の面影(11/11)

お岩さんって怖いイメージありましたが、そうじゃなかったんですね・・・。
四谷の街は、新しい発見がある街ですね・・・。

2010/11/11 (Thu) 18:31

ffきらら

Re:お岩さんの美徳 ~四谷~ ■知られぬ日本の面影(11/11)

一枚~二枚~…と恐い顔したお岩さんのイメージが、すっかり変わりました。

2010/11/11 (Thu) 15:13

ひでわく

Re:お岩さんの美徳 ~四谷~ ■知られぬ日本の面影(11/11)

 武士の世の中…1人の女性を称えて…凄い事なんですね…そんな国で好かった♪

2010/11/11 (Thu) 10:54