タム9一本散歩 参 夕陽さす家
夕の斜光が 模様ガラスに 射しこむとそれまでじっと佇んでいた鄙びた玄関が突然 語り始めるただそこにあるのではなく輝きの刻を待ち刻を得て その美しさや存在の大きさを 雄弁に語りだす普段は空気のように 気にも留めないことが本当は いちばん大きくて あたたかい...
夕の斜光が 模様ガラスに 射しこむとそれまでじっと佇んでいた鄙びた玄関が突然 語り始めるただそこにあるのではなく輝きの刻を待ち刻を得て その美しさや存在の大きさを 雄弁に語りだす普段は空気のように 気にも留めないことが本当は いちばん大きくて あたたかい...